質問
ペットの飼育費は結構かかると聞いています。現在10歳の犬の場合、あと7年くらい生きるとして、フードや医療などの直接的な経費だけで年間20万円程度かかるとききます。単純計算で140万円です。それに施設で保護するとなると、老犬ホームでも安いところで3万円/月ですから、年間36万円。一般的な価格だと月6~8万円/月ですから、年間72~96万円です。100万円ではとても足りないと思うのですが大丈夫ですか?
回答
ペット後見互助会とものわでは、100万円以上の遺贈と5000円/月の会費をお支払いいただくを条件として、万が一の際のペットの引き取りを行っています。引き取り後は、新しい飼い主探しもしくは老犬老猫ホームによる終生飼育をするという契約内容となっています。
そのため、特に老犬老猫ホームでの終生飼育となった場合は、100万円では足りなくなることはあります。ただ、10歳の犬の場合、健康状態が良ければ、譲渡対象になります。譲渡先を見つけるまでは費用が掛かりますが、譲渡先に出した後は、譲渡先の飼い主さんに飼育費用の負担をお願いする形になります。数か月で見つかれば、100万円でも余る計算になります。一方で、数年間老犬ホームなどで飼育する場合はやはり100万円以上になってしまうことがあります。
こうしたリスクは、多くのケースを扱っていくことで平均化され、全体として100万円ずつもらっておけば、事業として持続可能であろうと考えています。しかしながら、まだケースが少ないことから、実際の状況を見ながら、必要に応じてお願いする遺贈の額を変更していくことも必要かもしれません。
また、遺贈については、100万円以上をお願いしています。つまり、余裕のある方については、100万円ではなく、200万円、300万円とより多くの額を遺贈いただけるようにお願いしていきます。そうした金銭的により応援していただける方からいただく部分を使って、より困難な状況にある方への支援を行っていけるようにしていきたいと考えています。